AWS認定試験の受験申し込み方法完全ガイド
AWS認定試験を受験するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。この記事では、AWS Skill Builderへの登録から実際の試験予約、受験費用まで、AWS認定試験の申し込み方法を詳しく解説します。初めての方でもスムーズに手続きができるよう、各ステップを丁寧に説明していきます。

AWS認定試験を受けたいのですが、申し込み方法がわかりません。どうすればいいですか?

心配いりません!まずはAWS Skill Builderに登録して、そこから試験予約をする流れになります。詳しく説明しますね。
AWS認定試験申し込みの全体の流れ
AWS認定試験の申し込みは、大きく分けて以下のステップで進めていきます。
- Step 1AWS Skill Builderアカウント作成
AWS Skill Builderにアクセスし、アカウントを作成します。既存のAWSアカウントがあれば、それを利用することも可能です。
- Step 2受験する認定試験の選択
AWS認定ポータルから受験したい試験を選択します。初心者の方はCloud Practitioner、経験者はSolutions Architectなど目的に合わせて選びましょう。
- Step 3試験方式の選択
テストセンターでの受験かオンライン監督付き試験(自宅受験)かを選択します。それぞれメリット・デメリットがあります。
- Step 4試験日時と場所の予約
希望の日時と場所(またはオンライン)を選択し、予約を確定します。人気の時間帯は埋まりやすいので、早めの予約がおすすめです。
- Step 5受験料の支払い
クレジットカードなどで受験料を支払い、予約を完了します。バウチャーがある場合は、この段階で適用します。
AWS Skill Builderへの登録方法
AWS認定試験を受けるには、まずAWS Skill Builderにアカウントを作成する必要があります。以下の手順で登録を行いましょう。

Skill Builderって何ですか?AWSアカウントとは別なんですか?

AWS Skill Builderは、AWSの学習プラットフォームで、認定試験の申し込みもここから行います。既存のAWSアカウントでログインすることもできますよ。
AWS Skill Builder登録の手順
- AWS Skill Builderにアクセス:https://skillbuilder.aws/にアクセスします。
- 「サインイン」をクリック:画面右上の「サインイン」ボタンをクリックします。
- アカウント作成:「アカウントを作成」を選択し、必要情報を入力します。
- メールアドレス
- パスワード
- 氏名
- 会社名など
- 確認コードの入力:登録したメールアドレスに送信される確認コードを入力します。
- プロフィール情報の入力:国や言語、職業などの基本情報を入力します。
- 登録完了:これでAWS Skill Builderへの登録は完了です。
既存のAWSアカウントをお持ちの方
すでにAWSアカウントをお持ちの場合は、そのアカウント情報でSkill Builderにログインすることができます。「AWSアカウントでサインイン」を選択し、通常のAWSコンソールへのログインと同様の手順でログインしてください。
AWS認定試験の種類と選び方
AWS認定試験にはさまざまな種類があります。自分のキャリアや目標に合った試験を選ぶことが重要です。
認定資格 | 難易度 | 対象者 | 受験料(税抜) |
---|---|---|---|
AWS Certified Cloud Practitioner | 入門 | クラウド初心者、ビジネス担当者 | $100 |
AWS Certified Solutions Architect – Associate | 中級 | アーキテクト、エンジニア | $150 |
AWS Certified Developer – Associate | 中級 | 開発者 | $150 |
AWS Certified SysOps Administrator – Associate | 中級 | システム管理者 | $150 |
AWS Certified Solutions Architect – Professional | 上級 | 経験豊富なアーキテクト | $300 |
AWS Certified DevOps Engineer – Professional | 上級 | DevOps エンジニア | $300 |
各種スペシャルティ認定 | 専門 | 特定分野のスペシャリスト | $300 |

初めてAWS認定試験を受けるのですが、どの試験から始めるべきですか?

AWS初心者であれば、まずはCloud Practitionerがおすすめです。基本的な知識を問う試験で、他の認定試験の土台になります。
認定試験選びのポイント
- 現在の知識レベル:AWS初心者ならCloud Practitioner、ある程度知識があればAssociateレベルから
- 職種や役割:アーキテクト志望ならSolutions Architect、開発者ならDeveloper、運用管理者ならSysOps Administrator
- キャリア目標:将来のキャリアパスに合わせた認定を選ぶ
- 学習時間:準備にかけられる時間に合わせて難易度を選ぶ
試験方式の選択:テストセンターvsオンライン監督付き試験
AWS認定試験は、テストセンターでの受験とオンライン監督付き試験(自宅などから受験)の2つの方式から選ぶことができます。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分に合った方式を選びましょう。
比較項目 | テストセンター受験 | オンライン監督付き試験 |
---|---|---|
受験場所 | 指定のテストセンター | 自宅や職場など任意の場所 |
メリット | ・環境が整っている ・ネットワーク問題の心配なし ・試験官が近くにいる | ・移動時間なし ・好きな場所で受験可能 ・予約の柔軟性が高い |
デメリット | ・移動が必要 ・予約枠が限られる場合がある | ・安定したネット環境が必要 ・静かな環境の確保が必要 ・技術的トラブルのリスク |
必要なもの | ・身分証明書 | ・身分証明書 ・Webカメラ ・安定したインターネット接続 ・静かな個室 |

オンライン試験は便利そうですが、何か注意点はありますか?

オンライン試験は部屋の環境チェックが厳しいです。壁に何も貼っていないか、机の上に余計なものがないかなど、事前に確認されます。また、試験中は常に監視されていることも覚えておきましょう。
オンライン監督付き試験の準備チェックリスト
オンライン試験を受ける前に確認すること
試験予約の手順
AWS Skill Builderに登録し、受験する試験と方式を決めたら、実際に試験を予約します。以下の手順で進めましょう。
AWS認定ポータルでの試験予約手順
- AWS認定ポータルにアクセス:AWS Skill Builderにログインし、「認定」メニューから「AWS認定」を選択します。
- 「試験のスケジュール」をクリック:受験したい試験の「試験のスケジュール」ボタンをクリックします。
- 試験提供者を選択:「Pearson VUE」を選択します(AWS認定試験はPearson VUEを通じて提供されています)。
- 試験言語の選択:受験したい言語を選択します(日本語、英語など)。
- 試験方式の選択:「テストセンターで受験」または「オンラインで受験」を選択します。
- テストセンターまたは自宅受験の詳細設定:
- テストセンターを選んだ場合:地域、都市、テストセンターを選択
- オンライン受験を選んだ場合:システム要件を確認
- 日時の選択:カレンダーから希望の日付と時間を選択します。
- 個人情報の確認:氏名、連絡先などの情報を確認・入力します。
- 規約への同意:試験規約を読み、同意します。
- 支払い情報の入力:クレジットカード情報などを入力し、支払いを完了します。
- 予約完了:予約確認メールが登録したメールアドレスに送信されます。

予約後にスケジュールを変更することはできますか?

はい、試験開始の24時間前までであれば、無料で日時変更やキャンセルが可能です。それ以降は受験料が発生するので注意してください。
AWS認定試験の受験費用と支払い方法
AWS認定試験の受験料は、試験のレベルによって異なります。以下に各試験の受験料と支払い方法について説明します。
試験別の受験料
試験レベル | 受験料(税抜) | 日本円(概算) |
---|---|---|
Cloud Practitioner | $100 | 約15,000円 |
Associate レベル | $150 | 約22,000円 |
Professional レベル | $300 | 約44,000円 |
Specialty | $300 | 約44,000円 |
再受験 | 上記と同額 | 上記と同額 |
※為替レートにより日本円の金額は変動します。また、消費税が別途かかる場合があります。
支払い方法
- クレジットカード:VISA、MasterCard、American Express、JCBなど
- バウチャー:AWSトレーニングパートナーや企業から提供されるバウチャーコード

受験料が高いですね。何か割引はありますか?

AWSイベントでは割引バウチャーが配布されることがあります。また、一度認定を取得すると、他の試験に対する50%割引バウチャーがもらえることもありますよ。
受験料の割引を受ける方法
- AWS認定資格保持者割引:既にAWS認定資格を持っている場合、他の試験に対して50%割引が適用されることがあります。
- AWS re:Inventなどのイベント:AWSの大規模イベントでは、参加者に割引バウチャーが提供されることがあります。
- AWSトレーニングコース:公式トレーニングコースを受講すると、試験バウチャーが含まれている場合があります。
- AWS Educate:学生向けプログラムでは、割引や無料バウチャーが提供されることがあります。
- 企業割引:勤務先企業がAWSパートナーの場合、社内で割引バウチャーが配布されることがあります。
日本のテストセンター情報
日本国内には、AWS認定試験を受験できるテストセンターが全国各地にあります。主要都市には複数のセンターがあり、地方にも一定数のセンターが設置されています。
主要都市のテストセンター
都市 | テストセンター数 | 主な場所 |
---|---|---|
東京 | 10以上 | 新宿、秋葉原、品川、渋谷など |
大阪 | 5以上 | 梅田、本町、難波など |
名古屋 | 3以上 | 栄、金山、名駅など |
福岡 | 2以上 | 博多、天神 |
札幌 | 2 | 大通、札幌駅前 |
仙台 | 1 | 仙台駅前 |
広島 | 1 | 広島駅前 |
その他地方都市 | 各1 | 各県庁所在地など |
※テストセンターの数や場所は変更される場合があります。最新情報は予約時に確認してください。

テストセンターでの受験時に持っていくものはありますか?

必要なのは写真付きの身分証明書(パスポートや運転免許証など)だけです。筆記用具や計算機などは持ち込み禁止で、必要なものはテストセンターで提供されます。
テストセンター受験時の注意点
- 時間に余裕を持って到着:試験開始の15〜30分前には到着するようにしましょう。
- 身分証明書:有効な写真付き身分証明書(パスポート、運転免許証など)が必要です。
- 持ち物制限:試験室内への持ち込みは厳しく制限されています。貴重品以外は、提供されるロッカーに保管する必要があります。
- 本人確認:写真撮影、署名、指紋認証などの本人確認が行われることがあります。
- 試験環境:静かな環境で集中できますが、他の受験者もいるため、若干の物音はあります。
試験当日の流れ
試験当日の流れは、テストセンター受験とオンライン監督付き試験で異なります。それぞれの流れを詳しく説明します。
テストセンターでの受験の流れ
- 15-30分前テストセンター到着
試験開始の15〜30分前にテストセンターに到着します。
- 到着後受付と本人確認
受付で予約確認と身分証明書による本人確認を行います。
- 受付後持ち物の保管
携帯電話やバッグなどの私物をロッカーに保管します。
- 試験開始前試験の説明
試験官から試験の進め方や注意事項の説明を受けます。
- 試験時間試験受験
指定されたコンピュータで試験を受験します(通常90〜180分)。
- 試験終了後結果確認と退出
試験終了後すぐに合否結果が表示されます。私物を回収して退出します。
オンライン監督付き試験の流れ
- 30分前チェックイン開始
試験開始の30分前からチェックインが可能になります。Pearson VUEのサイトからアクセスします。
- チェックイン時本人確認
Webカメラを使用して身分証明書の撮影と顔写真の撮影を行います。
- 環境確認部屋のスキャン
Webカメラを使って部屋全体、机の上、壁などを映し、試験環境に問題がないか確認します。
- 準備完了後監督者との接続
オンライン監督者とチャットや音声で接続し、最終確認を行います。
- 試験時間試験受験
監督者の指示に従って試験を開始します。試験中は常に監視されています。
- 試験終了後結果確認
試験終了後すぐに画面に合否結果が表示されます。詳細なスコアレポートは後日メールで送られてきます。

試験中にトイレに行きたくなったらどうすればいいですか?

テストセンターでは手を挙げて試験官に伝えれば、一時退席できますが、試験時間は停止しません。オンライン試験では基本的に途中退席はできないので、事前にトイレを済ませておきましょう。
試験結果の確認方法
AWS認定試験の結果は、試験終了後すぐに画面に表示されます。また、詳細なスコアレポートは後日メールで送られてきます。結果の確認方法と合格後の手続きについて説明します。
試験結果の確認手順
- 試験終了直後:試験終了後すぐに画面に合否結果が表示されます。
- メールでの通知:通常、試験から5営業日以内に詳細なスコアレポートがメールで送られてきます。
- AWS認定ポータルでの確認:AWS Skill Builderにログインし、「認定」セクションから結果を確認できます。
- デジタルバッジの取得:合格した場合、Credly(旧Acclaim)からデジタルバッジ取得の案内メールが届きます。

不合格だった場合、再受験はすぐにできますか?

不合格の場合、14日間の待機期間後に再受験が可能です。3回目以降の受験には、さらに30日間の待機期間が必要になります。
合格後の手続き
- デジタルバッジの取得:Credlyからのメールに従ってデジタルバッジを取得します。
- AWS認定アカウントの設定:AWS認定ポータルでプロフィールを完成させます。
- 認定ロゴの使用:AWS認定ロゴを名刺やSNSプロフィールなどで使用できます。
- AWS認定コミュニティへの参加:認定者限定のコミュニティに参加できます。
- 他の試験の割引:他のAWS認定試験に対する50%割引バウチャーが付与されることがあります。
よくある質問(FAQ)
申し込みに関するよくある質問
Q: AWS認定試験の申し込みに期限はありますか?
A: 特定の申し込み期限はありませんが、人気の日時や場所は早めに埋まることがあります。希望の日時で受験するためには、少なくとも2週間前までに予約することをおすすめします。
Q: 試験言語は選べますか?
A: はい、試験予約時に言語を選択できます。日本語、英語、中国語など、複数の言語から選択可能です。ただし、一部の新しい試験や専門試験では、提供言語が限られる場合があります。
Q: 予約後にキャンセルや変更はできますか?
A: 試験開始の24時間前までであれば、無料でキャンセルや日時変更が可能です。それ以降のキャンセルや変更、または無断欠席の場合は、受験料が返金されません。
Q: 試験に特別な配慮(障害対応など)を申請できますか?
A: はい、試験予約の前にPearson VUEに特別な配慮を申請できます。医師の診断書など、必要な書類の提出が求められる場合があります。詳細はAWS認定サポートにお問い合わせください。
試験内容と準備に関するよくある質問
Q: 試験時間はどのくらいですか?
A: 試験の種類によって異なります。Cloud Practitionerは90分、Associateレベルは130分、ProfessionalとSpecialtyレベルは180分です。非英語話者には通常30分の追加時間が与えられます。
Q: 試験の合格ラインは何点ですか?
A: 試験によって合格ラインは異なり、1000点満点中700点前後が一般的です。ただし、AWSは具体的な合格ラインを公表していません。試験の難易度に応じて調整されることがあります。
Q: 試験中にメモは取れますか?
A: テストセンターでは、消去可能なホワイトボードとマーカーが提供されます。オンライン試験では、画面上のメモ機能が利用できます。紙とペンの使用は許可されていません。
Q: 認定資格の有効期限はありますか?
A: AWS認定資格の有効期間は3年間です。更新するには、再試験に合格するか、一部の資格では継続的な専門能力開発(CPE)クレジットを獲得する方法もあります。
オンライン試験に関するよくある質問
Q: オンライン試験のシステム要件は何ですか?
A: 安定したインターネット接続、Webカメラ、マイク、スピーカーが必要です。また、Windows 10以降またはmacOS 10.13以降のOSが必要です。詳細なシステム要件はPearson VUEのウェブサイトで確認できます。
Q: オンライン試験中に停電や接続問題が発生した場合はどうなりますか?
A: 一時的な接続問題であれば、再接続して試験を続行できる場合があります。ただし、長時間の接続切断や技術的問題が発生した場合は、AWS認定サポートに連絡して対応を相談する必要があります。
Q: オンライン試験中に他の人が部屋に入ってきた場合はどうなりますか?
A: 試験中は部屋に他の人が入ることは禁止されています。他の人が入室した場合、試験が無効になる可能性があります。試験前に周囲の人に知らせ、邪魔されないようにしておきましょう。
Q: オンライン試験中にトイレ休憩はできますか?
A: オンライン監督付き試験では、基本的に途中退席は許可されていません。試験前にトイレを済ませておくことをおすすめします。
まとめ:AWS認定試験申し込みのポイント
AWS認定試験の申し込みから受験までの流れを詳しく解説しました。最後に、スムーズに申し込みを行うためのポイントをまとめます。
AWS認定試験申し込み成功のための5つのポイント
- 早めの計画と予約:希望の日時や場所を確保するため、少なくとも2週間前には予約しましょう。
- 自分に合った試験方式の選択:テストセンターとオンライン試験のメリット・デメリットを比較し、自分に合った方法を選びましょう。
- 試験環境の事前確認:特にオンライン試験の場合は、システム要件を満たしているか事前に確認しましょう。
- 必要書類の準備:有効な写真付き身分証明書を必ず用意しましょう。
- 試験当日の余裕ある行動:テストセンターには早めに到着し、オンライン試験は30分前からチェックインを始めましょう。

AWS認定試験の申し込みは意外と簡単です。この記事の手順に従って準備すれば、スムーズに予約から受験まで進められますよ。試験勉強も頑張ってください!
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